+++ くだものKURITA 農薬の勉強会 +++
農薬の登録と安全性 |
( ̄□ ̄;)!! いきなり、ヘビーなテーマででしょ、以前勉強会に参加した時、戴いた資料から自分の復習の意味も含め皆さんにも農薬についての知識を付けて頂きたいと思います。また、資料が最新の物ではない為、その後訂正されている箇所もあるかも知れませんので、悪しからず。(^^ゞ
1、登録の仕組み
わが国で農薬が上市される場合、農薬取締法によって農林水産大臣の登録を得なければならない。農薬の安全性は具体的にはこの法律に基づく登録検査や登録後の指導取締りによって確保される。
「農薬の製造業者もたは輸入業者(以下、メーカーと略称する)は、農林水産大臣の登録を受けなければ販売してはならない。」と農薬取締法に定められている。
登録申請の際には、農林水産大臣に「農薬登録申請書」とともに、効果・薬害や安全性などに関する試験成績と農薬の見本を提出しなければならない。一口に試験成績といっても大変膨大であり、小型トラック一台分になることも多い。申請の窓口は東京都小平市にある農薬検査所で、技術的な検査はすべてここで行われる。
検査の主な項目は品質、効果・薬害・毒性・残留性、水産動物に対する毒性などに関するものである。新しく申請された化合物が毒物または劇物に相当すると判断される場合には厚生省による指定を受ける。
食用作物に使用される農薬は、環境庁による作物残留に係る登録保留基準の設定後、収穫物中の残留農薬がこの基準値以下であることが検査される。
また,効果・薬害・環境などに問題を起こさないように検査されるが、特に水田に使用される農薬の場合には水質汚濁に係る登録保留基準を超えないように、使用方法、使用時期、使用回数、使用濃度、注意事項などが定められている。
検査が全てパスすれば、その化合物は農林水産大臣によって農薬として登録され、登録票がメーカーに交付される。
登録された農薬を販売する際には、その容器のラベルに第1表に掲げる事項を表示する事が義務付けられている。
こうしてメーカーが取得した農薬の登録は3年間しか通用しないので、さらに登録を保持するには3年ごとに再登録の申請をしなければならない。
第1表 ラベルの表示事項
表示事項 | 表示内容 |
登録番号 | 農林水産省に登録されている番号 (登録番号表示のないものは農薬ではない。) |
名称及び 種類名 |
商品名、有効成分の種類と剤型を示す。 |
毒物、劇物 表示 |
人畜毒性の強いものは医薬用外毒物と赤字に 白抜き文字、または医薬用外劇物と白地に赤文字 の表示がある。 |
危険物表示 | 燃えやすい農薬には、例えば、 第2石油類・火気厳禁などが表示 |
成分 | 有効成分とその他成分の含有量を示す。 |
性状 | 物理的化学性状を示す。 |
内容量 | 重量または容量で示されている。 |
作物名 | 効果、薬害、収穫物の安全性などが決められている。 |
希釈倍数・ 使用量 |
上記と同じ条件を考慮して定められている。 |
使用時期・ 総使用回数 |
収穫物中の残留農薬を減少させるために定められた もので、使用できる収穫前日数と、総使用回数の制限 が表示されている。 |
効果・薬害等 の注意 |
その農薬固有の性質から、使用上注意しなければ ならない事項が列記されている。 |
安全使用上の 注意 |
散布者や周辺環境、保管など、安全使用上最低守ら なければならない事項が列記され、特に注意が必要な 農薬には注意喚起マークが表示されている。 |
その他 | 殺虫剤、殺菌剤などの分類、使用方法、最終有効年月 、メーカー名、製造工場とその住所などが表示されている。 |
ふ〜〜、ここまでチャンと読んでくれた人、エライ! んで、何が言いたいかって事だけれど、
メーカーさんは農薬として作った化合物を農薬として販売する為にはエライ経費と手間がかかっているって事、だから、例えば除草剤、ホームセンター等で販売されているあんまり聞かない商品名のヤツ、ほぼ同じ成分でも値段は3分の1なんてのもあります、なんでかな〜?・・答え:わが国においてはその商品は農薬ではないからです。価格低迷の時代で経費節約とばかりに、ほ場に農薬もどきを使っちゃぁ〜いけねぇよ! な〜んて書いたのが平成14年の1月で、8月には日本中で無登録農薬問題で大騒ぎ、ヤレヤレだね。 無登録農薬使ってた農家さんなんかがこのページ読んで「このアマちゃんが〜」な〜んて笑ってたんじゃないかと思うよ。
まぁ、うちは草生栽培ってのを取り入れてるんで除草剤はほとんど使わないけれどね。(^_-)
わが国って事は日本国内って事ですよね、この検査基準が有効なの、外国で使われている農薬の安全基準は良く知らないし興味もないし、で、興味のある方はNETで検索、たとえば「DDT 農薬」で検索、お国事情ってことかな?詳しくは自分で調べて下さい。
さて、お次は安全性評価に必要な試験です、どんなに厳し〜い試験が行われているのか読んでみよう。